第150夜 血と鎖
煽り:撤退を決めたコムイ、残された希望は!?
無線[3番ゲートの間 中央出口封鎖!各班 室長の指示通り避難を開始せよ]
団員「行ってください室長!!ヘブラスカのところへ!イノセンスを!!!」
幾重にも張られた結界の中から、レベル4は確実にコムイの姿を捉える
レベル4「どこへいくきですか~~ 『しつちょ~う』」
なんか浮いてる移動装置みたいなやつで移動しようとするコムイだが、
そこに飛び乗ってくる神田とチャオジー
コムイ「キミ達は避難!」
神田「できるか」
チャオジ「かっ神田先輩が行くならオレも…!!」
コムイ「乗ったら処罰するよ!」
神田は全く聞き入れる様子はない
神田「ヘブラスカの所には今俺の六幻もあるんだ 結界もそうもたねェ
いざって時は俺が盾になる」
コムイ「馬鹿を言うな!そんなことでキミの寿命をムダには…」
押し黙るコムイに神田は笑う
神田「じゃあ せいぜい俺の迷惑にならないよう逃げ切るんだな」
その時、再びヘブラスカから無線が
ヘブ[急げ…コムイ!私の内のイノセンスと箱を回収しろ
それに…ルベリエがリナリーを連れてくる…っ]
──ヘブラスカに体内にイノセンスを入れてもらうの 昔見た使徒を作る実験…──
リナリーの言葉が思い出される
コムイ「降下!」
コムイが機械に手を付くと、乗物は真下に落ちていった
団員「頼みます室長…!」
そんな状況にもレベル4は頬杖をついて涼しい顔
レベル4「ふふ…あそんであげましょう『しつちょう』 じゅうびょうだけあげます」
と、笑う
「きゅう」
本部地下──… 第六作業用リフト
落下音の後に凄まじい音を立てて砂煙を上げる昇降機
リナリ「止まった…」
ラビ「落ちるかと思ったさ…」
腰を抜かしている二人を余所に、開いた扉から外に出て服の汚れを払うマルコム
マルコム「地震で壊れてるな まあ思ったより進めたのでここからは階段だ
ところで なんっっでキミがいるのかねブックマンJr.」
マルコムの睨みにラビはとぼける
マルコム「ふん…『記録』とやらかね?ブックマンとは戦場にたかるハイエナだな
まあ"規約"だから…好きにすればいい」
ラビ「ど──も」
リナリ「ラビ…」
心配顔でラビに声を掛けるリナリーだが、
ラビ「止めにきたんじゃねェから リナリーが決めたんなら何も言えねェし ただ一緒に行かして」
とラビは返す
ヘブ[よせ…!ルベリエ]
マルコム「! ヘブラスカか…」
ヘブ[ここには直レベル4が来る…
リナリーとイノセンスが…うまくシンクロするのを待つ時間はない…!]
マルコム「一瞬でいいのですよ イノセンスをリナリーの体内に入れてくれるだけでいい」
ヘブ[!! なんだ…とっ]
マルコム「勘違いしないように これはリナリー本人からの要望だ
彼女はたまたま過去のあの実験を知っていたのでね」
ヘブ(ば 馬鹿を…いうな… リナリーは仲間…だ そんなことは…)
マルコム「『仲間』…?は… これは命令ですよ?ヘブラスカ
あなたが百年間 命令に従順に従って 自分の一族にやってきた事とどう違うのかね?」
──あなたは聖女じゃない…
──この同族殺し
ヘブラスカの目の前で父親らしき男性にぶたれる少年
父親に怒鳴られ頬に手を当てるが、その眼は未だヘブラスカを睨んでいる
マルコム「命令だヘブラスカ やりたまえ」
そう言い放って、マルコムは首の無線を切る
リナリ「自分の…家族…?」
マルコム「何でもない 急ぎたまえ」
階段を降りて行くマルコムを見ながら、ラビはブックマンの話を思い出す
──マルコム=C=ルベリエ
──中央庁の上層部にはルベリエ家の者が多く なかでもこの男はその筆頭だ
──ルベリエ家は黒の教団が設立された頃から急速に力をつけ始めた一族でな
──当時その家の娘が「聖女」として神に捧げられたという記録がある
──娘がその後どうなったかは どこにも記されていない
──それからルベリエ家は代々 約束された地位と 「聖女」の血族としての「
義務」を負うこととなった
ラビ(「義務」ってのはおそらくコムイが室長になるまで行われていたっていう
適合者の血縁者なよる人体実験… その実験体の提供だろう)
──選出方法なんていくらでも想像がつく
──血の繋がった家族を 百年も
ラビ「長官 あんたは何の為にここにいるんだ?」
ラビの問い掛けに足を止めるマルコム
マルコム「…… 何かね」
ラビ「あんたは何の為に今走ってんのかって聞いてんの」
マルコムは告げる
マルコム「他に何があるというのかね
『伯爵を倒す』以外 何もありはしない」
「ぜろ」
頭上から激しい音が聞こえ、上を見上げるコムイ達
団員1「い 今の音…」
団員2「上から」
神田「…来た」
物凄い勢いで降下してくるレベル4
コムイ「ヘブラスカ!!!」
ヘブラスカの間の扉が開き、マルコム達が飛び込む
降りてきたレベル4、煙を上げる乗物、それを見上げるヘブラスカ
リナリ「兄さん!!」
とリナリーが叫んで終わり
煽り:望み潰える…!?
柱予告:リナリーの決断!!教団VSアクマ最終局面!!
ああビックリした…
チャオジー、折角の見せ場のチャンスだったのに、来ないなんて…